先日、売却のご依頼をいただいた物件の調査を進めていた際、少し興味深い発見がありました。
物件に接する石畳のような道路について調べてみたところ、登記簿上の所有者が「大蔵省」となっていたのです。
ご存じの方も多いかと思いますが、大蔵省は2001年の中央省庁再編により財務省へと移行しており、現在は存在しない官庁です。
そのため登記簿を見た瞬間、
「大蔵省?まだ残っているの?」
と思わず二度見してしまいました。
もちろん実際には国有地であり、管理も引き継がれているのですが、登記簿上には当時の名義がそのまま残されているケースもあります。
近年は相続登記の義務化が始まり、不動産の名義変更について耳にする機会も増えました。
その一方で、こうした古い名義が登記簿に残っているのを見ると、不動産登記が長い歴史の積み重ねの上に成り立っていることを感じます。
不動産調査というと、価格や面積、建物の状態を調べるイメージが強いかもしれません。
しかし実際には、今回のように登記簿から地域の歴史や土地の成り立ちが見えてくることも少なくありません。
不動産の仕事をしていると、時々こうした思いがけない発見に出会えるのも楽しみの一つです。
皆様のお住まいの近くにも、もしかすると歴史の名残が残っているかもしれませんね。
